男は度胸なし、女は愛嬌なし。
さらには俺は愛嬌もなかったし、まにゃんにも度胸がなかった。
お互いに未知の恋愛に遭遇し
俺とまにゃんは互いにストレイシープ、迷える子羊であった。
どちらかが成熟した羊ならば異なる展開になったのか。
だが、互いに似た者同士であったが故に俺たちは惹かれ合い、反発しあった。
運命の残酷さを呪って苦しんだ日々を思う。
俺は今でもまにゃんが忘れられない。
これから先どうすればいいのか全くわからない。
論理的に納得させようとしても、何度も自他への愛憎が反復して苦しむ。
好きな人を捨てなければ前に進めないのか。
運命の皮肉と先の見えない葛藤にただ苦しむばかり。