産むこと
石器時代の人間と現代人では子供を生むことに違いがあるのではないか。
昔の人類は、何を考えなぜ産んだのか。
生き死にをかけた日々の中では、狩りなどの労働力として期待するのが当たり前だったのではないか。
死がリアルだっただけに、自分の存在を紡ぎたいという思いがあったのではないか。
現代人はなぜ産むのか
死は切実ではない
子供がいなくても一族が飢えることはない
仕事によって自分の精神的遺伝子を残すこともできる
今は生死に差し迫った子づくりではなく、生き方の問題としての子づくりになっているのではないか。
「産みたい」とか「産むべき」とか。
思想的な出産になり家族を持つことも価値観や信念に大きく左右されるようになった。
何のために生きるのかわからない人間が何のために産むのかがわかることはない。
「幸せになるため」とか「誰かを幸せにするため」とかいう結論になりがち。
でも人間は他の命を殺さなければ生きられない。
他の人間に優れなければ繁殖できない。