やっぱり愛されていたかった
まなみちゃんに手紙の入った袋を渡した時
表情と態度で俺への恋愛感情がないことを悟った
それどころか俺に対峙していた
その時点でもう半分以上なかったんじゃないか
思い返せばだが
だが無理もない
自分だって二さんにメールを返信されなかった時に、めちゃくちゃ怒ったんだから。
事情を鑑みれば無理もない
俺も再開するまでに、車椅子の人、花さん、みどりさん、そして山口さんと、思い人を巡っていたんだから。
でもなぜ山口さんに会いにいくのをやめてまなみちゃんに告白したのだろう。
一番リアルタイムで思いを巡らせた人だから?
山口さんと別れた後、俺は事実、封印したまま思ってなかったじゃないか。今みたいに。
その事実
そしてまなみちゃんこそ山口さんより選んだ人と思って告白したが、もうほとんど思いはない。
都合よく山口さんに会うなんてできない。
もし偶然同時に二人にあっていたらどうなっていただろう
二人とも同じくらい可愛かったら、
相手の自分への気持ち次第だったろうか
どちらももうないというのが現実的だが、
似てるまなみちゃんと反対の山口さん
山口さんと恋人でまなみちゃんをまにゃんとして可愛がる
結局そんな非現実的関係でしかくくれない
でも山口さんの前で、素の自分が出せるか?